2011年01月16日

東海地方・濃尾平野で大雪・低温/日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)ロックオン

 今シーズンの冬型は西風が多く濃尾平野では気温が低いものの雪の少ない傾向が続いていましたが、本日、名古屋・岐阜で10cmを越える積雪を記録しました。下層は強力な寒波でしたが、上層も予想より強く輪島上空5000メートルで氷点下40以下を観測するなど、風向きと合わせて条件が揃いました。
  

豊田市南部でも一日中雪がほぼ断続的に舞い、しっかり雪化粧しました。
東海地方・濃尾平野で大雪・低温/日本海寒帯気団収束帯ロックオン

日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)も明瞭で、二つの収束帯がぶつかる形で濃尾平野へ断続的に雪雲が流れ込みました。
日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)

名古屋では日中の気温も氷点下で推移し、1976年12月28日に記録した最高気温-0.2℃以来の真冬日かと思われましたが、午前0時過ぎに0.5℃を記録しており真冬日記録を逃しました。寒冷渦が隠岐から若狭湾へ突っ込んでくる形でしたので、寒気の南下が遅れました。名古屋は、季節風の風向き一つで大きく降雪量が変わりますが、今回の降雪は王道でありながらも珍しいパターンでした。
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2010年09月08日

台風9号/観測史上初・統計開始以来初めて北陸へ上陸

2010年台風9号が、1951年の統計開始以来初めて
北陸地方へ上陸しました。再上陸・半島通過はありますが
今回のように上陸は初めての記録となります。
  
【台風情報】
1. 日本気象庁
2. Tropical Storm Risk(米国海軍モデル)

上陸場所は福井県敦賀市付近で、そこから「南東」方向へ
進むという過去あまり例のない進路です。
上空の風と周辺の気圧の尾根の影響を受けた形です。

しかし、米軍は台風9号を今朝の段階で熱帯低気圧と
判定しており、気象庁の事後解析で「北陸へ上陸は幻」
になるかも
知れません。
posted by ぽっぽファクトリー at 19:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 天文・天気・気象

2010年08月31日

台風第7号 (コンパス)/日本列島へ接近する恐れ

台風第7号(コンパス)が沖縄本島近海を通過し、
東シナ海を北上・朝鮮半島〜日本海へ抜ける予報と
なっており、日本列島へ接近する恐れが出てきました。
  
【台風情報】
1. 日本気象庁
2. Tropical Storm Risk(米国海軍モデル)
3. 韓国気象庁

【気圧配置】
1. バイオウェザー・週間気圧配置図
2. UNISIS GFSx
3. 韓国気象庁 (+S000 の所で選択)

今のところ、近くの台風6号や台風8号の影響により、
藤原効果による複雑な動きをする可能性は低いようですが、
十分な警戒が必要です。台風により太平洋高気圧の勢力が
強まることも予想され、熱中症への注意も必要です。
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2010年07月12日

XバンドMPレーダ雨量情報1分毎に観測・公開/ゲリラ豪雨対策

国土交通省が短時間での降水予想が重要な、いわゆる
ゲリラ豪雨対策として、局地的な大雨をリアルタイムで観測
可能な新型XバンドMPレーダーを導入・試験運用を開始しました。
  
従来のレーダーでは、5分毎に観測し配信に10分程度かかって
いましたが、XバンドMPレーダーでは1分毎に観測されたデータが
リアルタイムに解析・配信されます。

【関連ページ】
国土交通省
1. XバンドMPレーダー雨量情報
2. リアルタイム雨量レーダー(従来運用レーダー)

リアルタイム雨量レーダーの雨量配色は分かりやすく、
「見やすい」と好評ですが、XバンドMPレーダー雨量情報
表示地域選択画面では、色が淡い色で表示されるため、
切迫感が感じません。地図を透過させる為だと思いますが、
アルファブレンド・透明度設定が出来ると見やすいと思います。

それにしても、気象庁は国土交通省の外局な訳ですが、
防災情報に関する気象関係の情報は気象庁が一括配信
する方が良いように思います。
国土交通省が気象庁とは別に独自レーダーを運用する事は、
コストを考えるとムダであると批判を受ける恐れがあります。
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2010年06月14日

小惑星探査機はやぶさ/無事に帰還・おかえりなさい

小惑星探査機「はやぶさ」が、無事に帰還しました。
はやぶさが捉えた最後の地球(アラビア半島付近)が早速公開
されています。画像の一部が切れていますが、通信が
途切れる最後の最後まで仕事をしていた証です。
はやぶさラストショット (c)jaxa on Twitpic
はやぶさラストショット (c)jaxa

中継画像は、アクセス集中により大変な状況でしたが、
私は和歌山大学の中継映像で最後を見届けられました。
(録画映像が公開されています。2分50秒〜クライマックス)


NASAの帰還映像


はやぶさ、7年間・50億kmのミッション本当にお疲れ様。
関わった方々も最後の最後までありがとうございました。


管制室も最後の最後まで温かい雰囲気でした〜。
管制室ライブ中継 管制室ライブ中継

NHKさんには、期待に反し生中継をしなかった見返りに、
NHKスペシャル・特番で頑張って貰いましょう。
posted by ぽっぽファクトリー at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 天文・天気・気象