WesternDigital WD15EARS等から採用された
新物理フォーマット「Advanced Format Technology」
について解説しておきます。
Advanced Format Structureの目的は、従来512Byte毎に
記録されていたECC情報を、内部的に4096Byte毎にまとめて
記録することで、オーバーヘッドを抑制する事に
あります。これは、HDD内部ファームウェアで自動的に
処理される為、HDDの外側のソフトウェアからは
従来と同じ512Byteセクタデバイスとして扱えます。
(ファームウェアによるエミュレーション)
Windows XPでは最初のパーティションが63セクタ目
(512Byte×63セクタ)から記録されますが、
内部的に4096Byte(512Byte×8セクタ)毎にデータを
管理・記録するAdvanced Format Structure対応HDDで、
63セクタ目は
512*63/4096=7.875
となり、割り切れません。つまり、パーティションが
物理領域の途中から始まる事になり、オーバーヘッド
により性能が低下する事になります。
(パーティションアラインメントが物理セクタとあわない)
Windows VistaやWindows 7では、先頭パーティション
が2048セクタ目から開始されますので、
512*2048/4096=256
となり割り切れますので、問題ありません。
物理フォーマット・セクタの4096Byte化は、
以前から予告されており、マイクロソフトなど
主要OSはそれに習い対応しています。
【関連記事】
Western Digital
Advanced Format Technology
Windows XPなど旧来OSユーザー向けにジャンパや
ツールでファームウェアを切り替える事で、
63セクタ目を64セクタなど、切りの良い物理セクタ
アライメントへ移して記録できるようにする
対応をしています。
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