2019年01月22日

規定トルクで締める理由/ネジはバネ構造で締め付け力を得ている

 ねじを締め付ける時は、原則、締付けトルクで管理することになります。締め付けトルクが小さ過ぎるとねじがゆるみ、締め付けトルクが大きすぎるとねじが破損します。いわゆる際伸縮作用(言うなればバネ作用)で、引っ張られて伸びたボルト・ネジ部は、バネのように元に戻ろうとして締め付けている訳です。

 規定トルクは、安定的に締め付け力が大きくなる所に定められており、原則、規定トルクで締めていればネジは緩みにくい状態となります。しかし、例えば、アルミの部品を鉄鋼材料のねじで締結したところに熱が加わると、アルミが熱膨張してボルトの座面が陥没、熱が引くとそこが隙間になり、締結力が消失して緩みが発生するケースもあります。こういった緩みを抑制する策として、座金がよく用いられています。
 ねじには様々な材質・形状があります。何気なく使っていますが、非常に繊細で奥が深い世界です。
 

posted by ぽっぽファクトリー at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・雑記
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