IntelのCPU・GPUハイブリッドプロセッサ
「Larrabee (ララビ)」の概要について概要が各方面から
報じられていますが、予想していたよりずっとCPUライクな
実装で驚いています。GPUとは異なり、LarrabeeをGPU的に
扱う場合にはレンダリングパイプラインが
フルソフトウェア実装になるとは思いませんでした。
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マイコミジャーナル
SIGGRAPH 2008
IntelのCPU・GPUハイブリッドプロセッサ「Larrabee」の正体
現在のGPUよりも並列実行するスレッド長を長くしても、
性能の低下を最小限にできるアーキテクチャなのだと
思いますが、スケジューリングまでもプログラマブルにした
事により、型にハマッた従来からGPUが得意とするような
分野での瞬間的なピーク性能面はGPUには到底敵わないように
思われます。(比較的単純な動画エンコード・デコードなど)
むしろ、従来のGPU・GPGPUが苦手とする分野、
複雑な処理を行わせる際の実効性能では、Larrabeeが
健闘しそうです。(複雑な汎用画像処理)
並列実行パイプラインの制御もプログラマブルにした事で、
コンパイラとドライブするランタイム性能が
性能向上の鍵となりそうです。