2007年09月02日

AMDの強み、Intelの弱み

CPUでは防戦一方のAMDですが、ATIを買収した事で
GPUの世界では、Intelより強みがあります。

この事は、球数の出るチップセット統合GPUや
今後予定されているCPU統合GPUにおいての
ビジネスを考える上で重要となってきます。

GPUにおいて、高度になったハードウェア開発と共に
DirectX/OpenGLへ対応したドライバ開発能力が求められます。
そして、プログラマブルなシェーダとなった今、
過去の固定パイプライン実装と比べて、
その実装仕様は膨大となっています。

そして、そこへWindows Vistaが追い打ちをかけます。
Windows XPまでは、OSで用いられる多くの描画は
GDIアクセラレーション/ビデオオーバーレイで
行われ、3D描画機能のパフォーマンス/実装品質は
問題ではありませんでした。
しかし、Vistaでは、3D描画機能のパフォーマンス/
実装品質がOS上での使用感に直結して来ます。

この事は、AMDにとって数少ないアドバンテージであると言って
良いと思います。

IntelがG35チップセットで
DirectX10サポートを来年に先送りにしている事からも、
Intelがこの分野で苦心している様子がうかがえます。
プラットフォームを売りたいIntelにとって、
GPUドライバ開発能力の強化が、
今後重要になってくる事は言うまでもありません。

nVidiaを買収するのでは?とった噂が出るのも
まんざらでもない気もします。
posted by ぽっぽファクトリー at 05:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | PCハードウェア